センスアップコースの最終回作品
今日は先週ありましたセンスアップコースの様子を書きますね！
このコースは、トータルエレガンスコースを終了された受講生が、ご自身の美的センスを磨くために進まれるコースです。
ご自分の使いたい食器を持ってきていただいてもいいし、サロンのものを使っていただいても構いません。
このコースの特徴は、毎回テーブルコーディネートを自分で実践し、私が手直しを加えることでスキルを磨くだけではなく、自己理解を深めるプロセスも大切にしている点です。
「自分が本当に好きなもの」「心がワクワクするもの」「惹かれる色」などを、一つひとつ丁寧に見つけていく作業を通じて、自分自身をより深く知ることが出来ます。
トータルエレガンスコースでは、自分自身を形成するアイデンティティ、たとえば信念や価値観を深く掘り下げる自己理解のワークを通じて、コミュニケーション力と魅力を高めていきますが、
センスアップコースでは、自分の中にある情熱や美意識、そしてセンスを明確に知ること重視しています。
その上で、それらをさらに磨き上げ、個性とセンスをより一層引き出して、その方の魅力を高める方法を学びます。
日本社会では、個性を発揮したり、自己表現を思いきり楽しむ機会が少ないと思います。
そして、気づかないうちに「自分が本当に好きなもの」がわからなくなり、雑誌やテレビの流行に流されてしまうことが多いのが現状です。
こうした状況を打破し、自分らしさを取り戻すきっかけを提供するのが、このセンスアップコースの大きな目的です。
テーブルコーディネートで見つける、本当の自分
彼女は学校の先生で、入会当初はテーブルコーディネートには全く興味がありませんでした。
しかし、『教育』という観点から興味を持ち、センスアップコースまで進まれました。
レッスンが進むにつれて、テーブルコーディネートが深い自己理解と自己表現の手段であることを知ってからは、
毎回さまざまなテーマで熱心に取り組まれるようになりました。
私は、テーブルコーディネートは一定の段階を超えると「アート」だと考えています。
なので、受講生一人ひとりの持つ個性やセンスを引き出し、それを活かす方法で教えることを大切にしています。
そうして取り組んでいく中で、ある一定の段階を超えると、自分の殻を破る瞬間が訪れます。
その瞬間から、最終作品にはその方のアイデンティティが強く現れ、唯一無二の作品へと仕上がります。
京都にお住まいの彼女は、最後の課題に日本の伝統と革新を融合させた作品を作りたいと考え、西陣織と樹脂を組み合わせた日本の最新技術によるお皿を持参されました。
そのお皿をサロンにあるアイテムと瞬時のインスピレーションで組み合わせ、和の美しさを引き立てるテーブルを完成させました。
この作品には、今後、彼女のやりたい夢にも関連していて、海外からのお客様を迎える機会が多くなる彼女の意識が反映されています。
だからこそ、日本の文化を洗練された形で表現する工夫が随所に見られます。
この「何と何が合うか」を瞬時にひらめき、イメージする力は、レッスンを重ねる中で身につく技です。
最初の頃は、ほとんどの方がこの感覚を掴むのが難しいです。
が、繰り返しの練習を通じてできるようになります。
これができるようになると、創造性がより豊かになり、センスが大きく向上するだけでなく、自己表現の喜びを存分に楽しめるようになります。
センスアップコースは、非言語コミュニケーションを通じた自己表現を学ぶことを目的としたコースですが、
このコースを通じて、テーブルアートを手段に「その人らしさ」（個性）とセンスを感じられる作品を作り上げることができます。
夢を実現した卒業生たちのストーリー | 自己実現への道
長いプロセスを経て、一人ひとりが自分の個性や価値観を表現したテーブルを完成させる姿は、その人の内面や魅力を見ているようで、とても感動的です。
指導経験を通じて感じるのは、紆余曲折を経た最終回で、全員の作品に「その人自身の本質」がしっかりと表れている点です。
それが非常に興味深く、指導者としての大きな楽しみでもあります。
この過程を通じて、多くの卒業生が、自分自身の可能性に気づき、自信を持つようになります。
そして、卒業後には、これまで夢だと思っていたことに向かって積極的に行動し、自分らしい人生を実現されています。
その中には、新たなキャリアを切り開いた方や、趣味や特技を活かして新しいビジネスを立ち上げた方など様々です。
テーブルコーディネートが出来上がるまで
テーブルが出来上がるプロセスは、実際に現場で見るととても面白い部分で、ブログでお伝えしきれないのが残念ですが、
その様子をインスタのリール動画にも収めていますので、ご興味があればぜひ見てくださいね！
センスアップコースでは、ご本人だけでなく、受講生は、いつでも見学できるシステムにしています。
受講生同士が他の人のテーブルコーディネートから学んだり、また、自分なりの視点でアドバイスを加えたり、
いつも建設的な発言が自由に飛び交っています。
先日、卒業生の方とお話ししたのですが、私が「物をひとつ取り除いたり、違う色を取り入れたり、配置を少し変える」だけで、
「食卓全体が調和の取れた美しさに変わる。」とみんなから言われたのですが、
レッスンを重ねるうちに、私が手直しするポイントも少しずつ見えてくるようです。😁
たとえば、「何かバランスが違うな…」と心の中で感じていた部分が、私の手直しを見た後で「やっぱりそこだった」と納得されるようです。😂
MIKA DECO Parisでは、どのコースもコミュニケーション力を高めることをを目指していますが、
特にセンスアップコースでは、言葉ではない、「非言語のセンスの交換」を通じてお互いに刺激的を与え合い、
新たな気づきや学びを得ることができる点が、このコースの大きな魅力かな。。と思っています。
今回のレッスンでは、持参されたカモミールなどの小花とりんごの配置に少し苦戦されていたようなので、そこだけ手を加えました。
最後は、小物を効果的に使い、全体に流れるような調和を作り出し、見る人の目を楽しませる素敵なテーブルが完成しました。
この様子は、インスタ動画で見ていただけます。
＠mikadecoparis
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