日本マナーだけではなく、世界標準のマナーを
「日本の常識は、世界の非常識」
ということばがありますが、これは実際にグローバルな場で活動すればするほど、強く実感することです。
日本で「マナーが良い」とされる行動が、必ずしも海外で同じように受け取られるとは限りません。
むしろ、場違いに見えたり、違和感を与えたり、時には失礼だと受け取られてしまうことさえあります。
では、「国際儀礼(プロトコール)」を学べば良いのでしょうか?
外務省の公式サイトでは、プロトコールを次のように定義しています。
「国家間の儀礼上のルールであり、外交を推進するための潤滑油。また、国際的・公式な場で主催者側が示すルールを指すこともある。」
つまりプロトコールとは、単なるマナーではなく、国際会議、レセプション、宮中晩餐会といった公式の場で重視される、特別なルールです。
このような公式の場に参加する機会は限られていますが、国際的な交流の場でも役立つため、アカデミーでもその原則を取り入れて教えています。
しかし、プロトコールを学んだからといって、それだけで「グローバルに通用するマナー」を本当に身につけたことになるのでしょうか?
プロトコールだけで本当に大丈夫?
プロトコールを学ぶだけで本当に十分?
プロトコールというルールを学び、知識として頭に入れておくことはとても大切です。
ですが、実際に異文化の人々とリアルな現場で関わるとき、果たしてそれだけで本当に対応できるのでしょうか?
私自身の経験から言えるのは、本当に難しいのは、異文化理解とグローバルコミュニケーションです。
たしかに「異文化尊重」はプロトコールの原則のひとつにも含まれています。
しかし、実際の場では、頭では分かっていても、それだけでは解決できない
「すれ違い」が起こることがよくあります。
たとえば、その場にいる人々の文化的背景や価値観が、自分自身の価値観と大きく異なっていたとき、あなたなら、どうやって心を通わせ、信頼を築いていきますか?
大切なのは「柔軟性」
このようなときに必要とされるのが、「柔軟性」という力です。
マナーの本に、すべての答えが書かれているわけではありません。
最終的には、自分の経験や知識、そして何より「相手を理解する気持ち」によって判断することが求められます。
この判断力こそが、私が一貫して大切にしているグローバル・コミュニケーションの力に直結しているのです。
TPOに合わせて、相手を知る
ここで鍵となるのが、「TPO」という考え方。皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれません。
T:Time(時間)
P:Place(場所)
O:Occasion(場面)
この3つを意識しながら、相手がどんな人で、どんな価値観を持っているのか、また場所はどこなのかを見極めていくこと。
それができれば、状況に応じて、自然と柔軟で心の通うマナー、つまりコミュニケーションを取ることができるようになります。
レッスンでは、異文化フレームワークと具体例をいくつも挙げて理解していただいています。
異文化の中で、あなたらしく輝くために
世界では、多様性を尊重することが基本です。
相手の文化的背景を尊重することも大切ですが、同時に忘れてはならないのが
自分軸を明確に持つことこそ、グローバルに魅力を発揮するためには欠かせません。
マナーとは、ただ相手を不快にさせないためのルールではありません。
心の距離を縮め、信頼を育むためのコミュニケーションツールです。
だからこそ、「マナーにひとつの正解がある」と考えるのではなく、
その場その場で、相手や状況に応じた最適なふるまいを選べる力こそが、グローバルに活躍する上での本当の魅力となるのです。
これを知ることで、
「マナーは間違ってはいけないもの」という呪縛から、きっと解放されるはずです。
そしてその本質は、どこの国でも共通して、「相手を理解する気持ち」から始まっているのです。
またそれは、なにも外国人とのやり取りに限ったことではありません。
国内でのコミュニケーションにおいても、同じことが言えます。
年代や立場、価値観が異なる相手と接するとき、大切なのは「自分の常識」や「正しさ」を押し付けることではなく、相手の背景や思いを尊重し、心を通わせようとする姿勢です。
この姿勢こそが、文化や国境を越えて信頼を築き、私たち一人ひとりの魅力を、よりいっそう輝かせてくれるのだと思います。
これこそが、私たちのアカデミーで伝えている
「グローバルな視点」と「グローバル・コミュニケーション」の本質です。
第3回 グローバルエレガンスコースのテーマとご感想
今回のレッスンでは、
- 「自分軸と自己ブランディングの確立」
- 「世界標準マナーの実践」
- テーブルコーディネート3点のデモンストレーション 色のマジック
この3つを柱に、自分らしさとエレガンスを磨くことをテーマに学んでいただきました。
世界で通用するマナーを、あなたの自信に
世界標準マナーの中でも、最も実践の機会が多いのが テーブルマナー です。
✅大切な人との食事
✅パーティ
✅ビジネスシーンでの会食
✅上司との会食
どんな場でも、洗練された所作はあなたの魅力を引き立てます。
世界基準のテーブルマナーを学び、自信を持って食事の席へ。
グローバルに活躍するための第一歩を、ここから始めませんか?
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美しい立ち居振る舞いと国際的なマナーを、実践形式で丁寧にお伝えします。

何年ぶりかに、桜の向こうに大きくかかる虹を見ました!何かいいことありそうな予感💓
