No.8 インテリアの色のセンスを上げる方法

インテリアの色について

今日は、色について書いてみますね！

私がフランス人から学んだテーブルコーディネートでは、色の使い方がとても重要でした。

それ以前は、お洋服の合わせ方などで色は取り入れていたものの、インテリアの中で色を楽しむことには全然気を使っていませんでした。

でも、実生活の中で、色は絶対に欠かせません。

例えば、インテリアをデザインするとき、カーテンの色や家具、カーペット、キッチンの収納ドア、バスタブから、家電製品の冷蔵庫や掃除機など多くの色を選びますよね！

自分の家に様々な色を取り入れていると思いますが、すべてを同時に揃えることは入居時以外少ないため、全体的な調和を考えてないことが多いと思います。

長年住んでいるうちに、このバラバラの色が家を支配し、ごちゃごちゃになるか、それを避けるために、白やシンプルな物だけを選ぶ人も多いでしょう。

また、日本の家のインテリアで最も多いのは白壁です。どこへ行っても白壁なので、日本のお家はインテリアに、あまり「個性」が感じられないことも多いのではないでしょうか？

でも、少なくとも今住んでいるインテリアは、あなたの個性やセンスを表現しています。つまり、あなたの分身でもあります。

これは大きな家に住んでいるとか、お金をかけているとかの問題ではなくて、あなた自身の表現力の問題です。

住まいや生き方は、あなたの「自分らしさ」の表現でもあるのです。

色のセンスは生まれつきではない。

どれだけ色を入れても、調和が取れているインテリアも存在します。ここがセンスの問題です。

しかし、「センスは生まれつき」と思っている方も多いかも知れません。

インテリア雑誌でよく取り上げられるのはフランス人のインテリアですが、現地で、男女合わせて２０人くらいの方にインテリアについてインタビューをさせていただきました。

その結果、インテリアの素敵な人は、自分のセンスを磨く努力をしていることに気づきました。
つまり、「センスの良さ」は磨いていくことができます。

同じように私のアカデミーでも、それは実証されています。

その一つのアドバイスとして、美術館へ行くのもおすすめです。

インテリアに色を取り入れるだけで、あなたの家に「個性」があらわれます。たくさんの色を見て、色彩の感覚を養っていきましょう。

村上隆　もののけ京都（2024年9月1日まで。＠京セラ美術館）

フランスでも大活躍の村上隆（TAKASHI MURAKAMI)

日本の伝統的な芸術や芸能を着想の原点に、現代のゲームやアニメなど大衆文化と結び付けた独特の発想は、流石世界的なアーティスト。

日本文化を代表する「かわいい　KAWAII」幼稚さが、とても上手く表現されています。

入ってすぐ驚いたのは「もののけ洛中洛外図」

実際の洛中洛外図をもとに、AIを使って線画化して、それを人の手で描き出したとういう現代版「洛中洛外図」。気が遠くなりそうな作業だと思いますが…　日本の美の中にユーモアさが溢れています。

現代版とも言える尾形光琳の作品や風神雷神図など、村上隆の独創的な世界観は、歴史的な絵画にインスピレーションを受けて表現されています。特に色彩の選び方やコントラストの強調が、彼の作品において重要な役割を果たしていて、歴史的な絵画との共鳴を感じさせます。このように、村上隆は伝統的な要素を現代の感性で再解釈し、新たな価値を生み出しています。

この考え方は、テーブルコーディネートやインテリアにも応用できます。